壊れた洋筆先に震えたまま乗せる
要らない僕を汚す言葉と旋律を
黙っても落とせない穢れが付いた箱を
みんな持っているのだと騙って捕まえて
混ざって住み淀んで濁る
心が 感情が
叫んで求めて這って乞う ただの弱虫
誰か僕を呼んで
僕は何時までも言葉を待っている
ずっと孤独の中で
自分の意識さえ言葉が邪魔をして
要らない僕の姿を闡明に移して
いくつもの本性を隠し通せずに
流れに沿っていく奥底に
黙って耐えて淀んで濁る
心も 感情も
振り切って払い除けて問う 僕は弱虫?
誰か僕を呼んで
僕は何時までも言葉を待っている
ずっと孤独の中で